2018年10月13日土曜日

新・包丁無宿は完結していた

新・包丁無宿は5巻まで発行されているが、5巻で完結はしていない。
たがわ靖之が亡くなったのでそこまでが生前に書かれた原稿かと思っていたが、
よく見てみると5巻の発行は1999年8月である。
たがわが亡くなったのは2000年9月。
となるとその間の原稿は宙に浮いている?

ということで早速見に行く。
ケツから見ていこう、ということで2000年12月から探っていく。
追悼記事らしきものは見つからないまま9月まできてしまった。
ようやく表紙に新・包丁無宿の文字。
ページを繰ると、「最終話」の文字。
おお!完結していたとは!

内容は包心会とのいざこざが終わり一件落着。
「これからは二人で……いや仲間たちと一緒に桐の家を盛り立てていこうな」

唐突感はあるが、確かに話はきちんと終わってはいる。

5月~9月は掲載がなく、4月掲載時の最終ページには
「たがわ靖之氏体調不良のため「新・包丁無宿」は連載をひとまずお休みさせていただきます。以後、ゲスト・シリーズとして再登場の予定ですのでご了承ください」
との柱書きがある。
先生ではなく氏というのは若干気にはなるが、
5ヶ月後(6ヶ月後?)の死も突然ではなく兆候はあったということか。

しかし、9月の最終話掲載の別冊ゴラクの発行は8月。
となると原稿執筆は7月。
そして亡くなったと推測されるのは9月1日。
うーむ、色々と想像してしまう。

あと、話が完結しているのに6巻が刊行されていないのはなぜか?
一巻分にページが足らないとしても、読み切りを入れて保管することは容易のはず。
また、追悼記事がなかった(見逃しの可能性もあるが)ことも合わせて
ゴラクとの関係についてこれまた色々想像してしまう。

[追記]
追跡調査で、単行本になっていない原稿は数十話に及ぶことが判明。
すべてを詳らかにはできなかったが、5巻の発行が1998年9月なので
約2年分以上の原稿が単行本化されていない。
1999年の別冊ゴラクを見ると休載もなく未収録ばかりでビビる。
アオリにはいつまでも最新単行本5巻発売中!が踊る。
2000年4月~8月あたりは病気療養で掲載なし。
全部で100話くらいあるので、単行本1冊あたり10話掲載と考えると
50話くらい未掲載?



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