アーケードから家庭用への移植は、通例半年~1年くらいはかかるものと思う。家庭用に作り直す必要があるし、アーケードゲームとして遊んでもらう旬の期間もあるからだ。
しかし、時に驚くべき速さで移植がなされることもある。
マリオブラザーズ
アーケード:1983年7月14日
ファミコン:1983年9月9日
アーケードの稼働から2ヶ月と空いていない移植。あまりに早すぎる。カセットの生産にかかる時間を考えると同時に開発していたと考えるのが自然か。
ついこの間ゲームセンターで稼働し始めたゲームがもう家で遊べる・・・移植具合も良好で、一部の要素は削られているが最大のフィーチャーである2人同時プレイはしっかり移植されている・・・当時のユーザーの驚きはいかばかりだったろうか。
ファンタジーゾーン
アーケード:1986年3月
約3ヶ月での移植。一部ボスは差し替えられたが発売時期を考えると素晴らしい移植具合。遊びやすくなる裏技も搭載された。ボスのBGMはこっちのほうが凄みがある。
ワンダーボーイ モンスターランド(ビックリマンワールド)
アーケード:1987年8月
PCエンジン:1987年10月30日
2ヶ月ちょい?での移植。これまで紹介した2作は明確にアーケードと家庭用に差があったが、こちらはキャラは置き換えられているものの、BGM、グラフィック、システム、操作性などほぼアーケードにかなり近いところまで達成されている。個人的には特異点に位置するゲームだと考えている。なぜこの早さでここまでの移植ができたのか知りたいところだが、岩崎啓眞氏あたりに期待するしかないだろうか?
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